学名

分類が変わって後鰓類がなくなった話

ウミウシの分類について新しい論文が2017年に出されました
2005年に出された論文の続きとなるものなのでこれを採用し、世界のウミウシの分類を更新しています

Bouchet P., Rocroi J.P., Hausdorf B., Kaim A., Kano Y., Nützel A., Parkhaev P., Schrödl M. & Strong E.E. (2017). Revised classification, nomenclator and typification of gastropod and monoplacophoran families. Malacologia. 61(1-2): 1-526.

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シロハナガサウミウシとユビノウハナガサウミウシ

しばしば同種とされてはまた別種とされて呼称が混乱し続けているシロハナガサウミウシとユビノウハナガサウミウシ
2017年に出た論文で新展開がありましたので紹介します

参考論文:Yonow N. (2017). Results of the Rumphius Biohistorical Expedition to Ambon (1990). Part 16. The Nudibranchia – Dendronotina, Arminina, Aeolidina, and Doridina (Mollusca: Gastropoda: Heterobranchia). Archiv für Molluskenkunde. 146(1): 135-172.

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カノコキセワタガイ科に変更があり、複数の属が増えました

新年明けましておめでとうございます
今年もウミウシ情報満載でお送り出来るようがんばりますのでよろしくお願いいたします

新年一発目はカノコキセワタガイ科の変更がありましたのでお知らせします

参考文献:
Andrea Zamora-Silva and Manuel António E. Malaquias Molecular phylogeny of the Aglajidae head-shield sea slugs (Heterobranchia: Cephalaspidea): new evolutionary lineages revealed and proposal of a new classification
Zoological Journal of the Linnean Society, 2017, XX, 1-51 available online at https://academic.oup.com/zoolinnean/advance-article-abstract/doi/10.1093/zoolinnean/zlx064/4584517

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サキシマミノウミウシの分類に変更がありました

去年今年と大きな変更がありましたが、更に変更がありました。
今回は、サキシマミノウミウシ上科 内での変更でわかりやすくなる変更かと思います

参考文献:Polyphyly of the traditional family Flabellinidae affects a major group of Nudibranchia: aeolidacean taxonomic reassessment with descriptions of several new families, genera, and species (Mollusca, Gastropoda)

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再び、ミノウミウシの分類に大きな変更がありました

ミノウミウシの分類に大きな変更がありましたという記事を書きましたがあれから1年再び大きな変更がありました。

参考文系:Korshunova, T.; Martynov, A.; Picton, B. (2017). Ontogeny as an important part of integrative taxonomy in tergipedid aeolidaceans (Gastropoda: Nudibranchia) with a description of a new genus and species from the Barents Sea. Zootaxa. 4324(1): 1.

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ミノウミウシの分類に大きな変更がありました

WoRMS でヒダミノウミウシ上科 Fionoidea に動きがありました。

1. ミュヤ・ロンギコルニスの科が変更に

ミュヤ・ロンギコルニス Myja longicornis の所属する科が所属科不明からヒダミノウミウシ科に変更されました。

WoRMS – World Register of Marine Species – Myja Bergh, 1896

ただし、所属科不明(taxon inquirendum)である状況は変わらないようです。

2. 複数の科が廃止

ホリミノウミウシ科 Family Eubranchidae
オショロミノウミウシ科 Family Tergipedidae
が廃止され
ヒダミノウミウシ科の下に属が移されました。

主なものは以下になります。
– オショロミノウミウシ (Cuthona) 属
– ホリミノウミウシ (Eubranchus) 属
– ヒダミノウミウシ (Fiona) 属
– Tenellia属

WoRMS – World Register of Marine Species – Fionidae Gray, 1857

3. イボヤギウミウシ属が廃止

イボヤギウミウシ (Phestilla) 属は Tenellia属に変更されました
イボヤギミノウミウシ Tenellia melanobrachia
テネッリア・ミノル Tenellia minor | 世界のウミウシ
ジボガミノウミウシ Tenellia lugubris | 世界のウミウシ

WoRMS – World Register of Marine Species – Phestilla Bergh, 1874

4. Tergiposacca属が新設

これまでテルギペス属の一種とされていた種に名前が付きました
テルギポサッカ・ロンギケラタ Tergiposacca longicerata Cella, Carmona, Ekimova, Chichvarkhin, Schepetov & Gosliner, 2016

WoRMS – World Register of Marine Species – Tergiposacca Cella, Carmona, Ekimova, Chichvarkhin, Schepetov & Gosliner, 2016

5. オショロミノウミウシ属が変更される?

WoRMSには反映されていませんが、海外のサイトを見ているとオショロミノウミウシ属のウミウシの多くがTenellia属に移されるような動きが見えます。
今後の動向をみて変更をしていきたいと思います。

参考論文:A Radical Solution: The Phylogeny of the Nudibranch Family Fionidae