気づいたら2021年、コロナ禍はまだまだ続きそうな感じですが、健康第一で世界のウミウシを続けていければと思っています
今後ともよろしくお願いいたします
さて、2020年後半にいくつか新規学名の登録・属の変更など行いましたのでそれらをダダっとまとめて紹介します
1. オショロミノウミウシが有効になった
Cuthonella osyoro (Baba, 1940) という学名は記載が曖昧で無効とされていました (Martynov, 2006.) が、より詳しく書かれた絵とDNAによる比較によって Cuthonella soboli とは別種とされました。
Biodiversity hotspot in cold waters: a review of the genus Cuthonella with descriptions of seven new species (Mollusca, Nudibranchia) https://brill.com/view/journals/ctoz/aop/article-10.1163-18759866-BJA10017/article-10.1163-18759866-BJA10017.xml
2. イボヤギミノウミウシ属の1種に名前がついた
Phestilla goniophaga Hu, Zhang, Yiu, Xie & Qiu, 2020
ハナガササンゴ(Goniopora)属のサンゴを食べることが特徴になります。
A New Species of Predatory Nudibranch (Gastropoda: Trinchesiidae) of the Scleractinian Coral Goniopora DOI: 10.6620/ZS.2020.59-62
3. スギノハウミウシ属から分離された
Cabangus regius (Pola & Stout, 2008)
Dendronotus 属から Cabangus 属(新属)へと移されました。
Cabangus属は熱帯種であり、体が細くユビウミウシ属に似ています。また歯舌や生殖器の構造、DNAの違いなどによりDendronotus属とは分けられました。
Pseudobornella orientalis Baba, 1932
イトヒキウミウシが、スギノハウミウシ属からイトヒキウミウシ属に戻されました。
Pseudobornella属は触覚から長い糸をひくのが特徴で、それが明らかに他のスギノハウミウシ属の種とは違うとされています。
Korshunova, T.; Bakken, T.; Grøtan, V. V.; Johnson, K. B.; Lundin, K.; Martynov, A. (2020). A synoptic review of the family Dendronotidae (Mollusca: Nudibranchia): a multilevel organismal diversity approach. Contributions to Zoology. 1-61., available online at https://doi.org/10.1163/18759866-bja10014
4. ブドウガイの仲間たちがDNAと形状で分類し直された
ミガキブドウガイたちは、Haminoea 属から Lamprohaminoea 属に変更
ブドウガイは Haloa 属に変更。などなど。大量かつ、貝系は難しいです?
Oskars T.R. & Malaquias M.A.E. (2019). A molecular phylogeny of the Indo-West Pacific species of Haloa sensu lato gastropods (Cephalaspidea: Haminoeidae): Tethyan vicariance, generic diversity, and ecological specialization. Molecular Phylogenetics and Evolution. 139: 106557., available online at https://doi.org/10.1016/j.ympev.2019.106557
2021年も引き続き、論文の紹介は続けていきたいと思いますのでこんなの出てるよ、書いたよという情報いただけると助かります!
また世界のウミウシを参考にブログなど書いた場合にリンク貼ってくれるとうれしいな、なんて書いておきます。