お勧め水中ライト RGBlue

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今日はウミウシの撮影時に絶対欲しくなるお勧めの機材を紹介します。
第一回目は水中ライト編です。

数ある水中ライトの中から今川がお勧めするのは、ズバリ RGBlue!

RGBlue はエーオーアイ・ジャパンから20013年に発売された水中ライトです。

現在、3種類がラインナップされています。(2016/03現在)

RG-Blue
System02 プレミアムカラー(手前) System02(中央) System01-2(奥)

スタイリッシュなデザインとカラーリングがかっこいいです。

と、思ったら、System01 はグッドデザイン賞を受賞していたのですね。


今回、System01(※)と、System02 プレミアムカラーをテストしてみましたので、その結果を報告します。
(※現在、System01 は廃版となり、System01 バージョン2となっています)

まずは、System01 をカメラの上部に取り付けて使ってみました。

System01

ウミウシは、オーバーハングや、日陰になっている壁の部分に多かったりします。

なので、暗い部分を照らしてくれる水中ライトは必須アイテムです。

更に、RGBlue は、単一発光のLEDでありながら、照射角 100度を実現。広い範囲を照らしてくれるので、視界の隅のウミウシも見逃しません。

単一発光のLED

明るさは400Im(ルーメン)から2500lmの範囲での無段階調光ができますが、指先一つの簡単な操作で、600lm、1000lm、1500lm、2000lmと、4段階の光量調整もできます。

さすがに、2500lmはウミウシ捜索の水中ライトとして使うには明るすぎる感があるので、ウミウシを捜す時は 600lmで使用していますが、これでも十分な明るさがあると思います。

ちなみに、600lmでのバッテリーの持ち時間は310分(400lmでは550分)とスタミナも申し分ありません。


でも、この優秀なライトをウミウシ捜索だけに使うのは勿体なさすぎます。

RGBlue のみでウミウシの撮影ができるかトライしてみました。

タイミング良く、手ごろなサイズのキベリクロスジウミウシを見つけたので、通常のストロボ2灯での撮影と、System01 を1台のみ使用しての撮影を比較してみました。

(左)ストロボ2灯で撮影 (右)RGBlue System01 で撮影
(左)ストロボ2灯で撮影 (右)RGBlue System01 で撮影

どっちがストロボで、どっちが RGBlue かと言われても、全く分からないクオリティです。

System01 の色温度は5000K(ケルビン)、演色性はRa80。太陽光線の色に近づけているので、水中で自然な色合いを再現してくれるのです。

また、前述したように、照射角が 100度あるので、照射範囲の狭いライトを使った時に起きるスポットライトを当てたような写真にはなりません。図鑑写真を撮るにはもってこいの水中ライトと言えます。


次に、潔くストロボは外し、System02 プレミアムカラー2灯のみでテストしてみました。

System02 は System01 に比べ、バッテリーの容量がアップしているモデルになります。

IMG_6576
ストロボを外し、RG-Blue 2灯を装着。果たして・・・。

まずは、ウミウシの卵を撮影。光量や色合いに問題はありません。

単一発光のLEDを使っているので、マルチシャドーが起きず、影もシャープです。

本当に、陸上で、太陽の下で撮っているような写真になります。

265A8130
RG-Blue のみでウミウシの卵を撮影

次に、レモンウミウシを見つけたので撮影。これもレモンウミウシの色合いを忠実に再現してくれています。

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RG-Blue のみで撮影したレモンウミウシ

System02 プレミアムカラーは、他の2台に比べ、水中ライトでの最高演色性Ra95に加え、さらに水に吸収される波長帯をスペクトルチューニングした高彩色モデルです。つまり、水中で吸収されやすい赤色の光源を増やしているので、水中で青カブリする事なく、太陽の真下で撮影したような色合いを再現してくれるという事です。

System02(左) と System02 プレミアムカラー(右)の分光スペクトルの比較

RGBlue はストロボの代わりになるだけではありません。

以前、「図鑑写真のススメ その2 撮影機材を揃える」でお話ししたように、ターゲットライトとしても秀逸です。

ターゲットライトがある事によって、ファインダーが明るく、見易くなります。オートフォーカスも合い易くなり、(プログラムオートの場合は)早いシャッタースピードになるので、手ブレを起こしにくくなります。

当たり前の事を書いていますが、これが魚の場合だったらどうでしょう?

明るいライトを間近から当てると、すぐに逃げたり、巣穴に引っ込んだりするでしょう。でも、ウミウシは魚ほど動きが早くないので、ライトを当ててもじっくりと撮影する事ができます。

ターゲットライトが一番効果を発揮するのはウミウシの撮影であり、また、ウミウシの撮影において、ターゲットライトがあるのとないのとでは、撮影結果に大きな差が出ると言っても過言ではありません。

そして、もう一つ。

ストロボを使わず、ライトで撮影する事によって美しい動画も撮れてしまうのです。(動画は後日アップします)


更に、RGBlue の凄いところは、メンテナンスフリーで水没知らずという事。

ライトモジュールとバッテリーモジュールそれぞれに防水機能があり、単体では水没しない構造になっています。(だからと言って、水中での取り外しはできません)

接続部もねじ込み式ではないので、Oリングにねじれなどが生じにくい設計になっています。

もし、万が一、この接合部から水没したとしても、センサーが感知し、瞬時に電流を遮断するので、端子が必要以上に腐食する事もありません。その後、真水で洗って十分に乾燥させれば、また使用できる可能性が高いというのも安心感があります。

充電する時も、この2つのモジュールを外すことなく、専用コードを差し込むだけでOKなので楽ちん。(接続部の水滴はしっかり拭き取って下さいね)

充電

あなたも RGBlue を使って、いつもより1ランク クオリティの高い写真を撮りたいと思いませんか?

ライト選びで迷ってる方には RGBlue をお勧めします!


エーオーアイ・ジャパンのHP
http://www.rgblue.jp/ja/

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