WoRMS でヒダミノウミウシ上科 Fionoidea に動きがありました。
1. ミュヤ・ロンギコルニスの科が変更に
ミュヤ・ロンギコルニス Myja longicornis の所属する科が所属科不明からヒダミノウミウシ科に変更されました。
WoRMS – World Register of Marine Species – Myja Bergh, 1896
ただし、所属科不明(taxon inquirendum)である状況は変わらないようです。
2. 複数の科が廃止
ホリミノウミウシ科 Family Eubranchidae
オショロミノウミウシ科 Family Tergipedidae
が廃止され
ヒダミノウミウシ科の下に属が移されました。
主なものは以下になります。
– オショロミノウミウシ (Cuthona) 属
– ホリミノウミウシ (Eubranchus) 属
– ヒダミノウミウシ (Fiona) 属
– Tenellia属
WoRMS – World Register of Marine Species – Fionidae Gray, 1857
3. イボヤギウミウシ属が廃止
イボヤギウミウシ (Phestilla) 属は Tenellia属に変更されました
イボヤギミノウミウシ Tenellia melanobrachia
テネッリア・ミノル Tenellia minor | 世界のウミウシ
ジボガミノウミウシ Tenellia lugubris | 世界のウミウシ
WoRMS – World Register of Marine Species – Phestilla Bergh, 1874
4. Tergiposacca属が新設
これまでテルギペス属の一種とされていた種に名前が付きました
テルギポサッカ・ロンギケラタ Tergiposacca longicerata Cella, Carmona, Ekimova, Chichvarkhin, Schepetov & Gosliner, 2016
5. オショロミノウミウシ属が変更される?
WoRMSには反映されていませんが、海外のサイトを見ているとオショロミノウミウシ属のウミウシの多くがTenellia属に移されるような動きが見えます。
今後の動向をみて変更をしていきたいと思います。
参考論文:A Radical Solution: The Phylogeny of the Nudibranch Family Fionidae