Adding stars to the Chromodoris (Nudibranchia, Chromodorididae) galaxy with the description of four new species
だそうです、なんだかおしゃれなタイトルな論文ですね
本論文でクロモドーリスの新種4種が追加されましたので紹介します。
Chromodoris balat sp. nov.
- 触覚・二次鰓に白い斑点がある
- 体色はクリームホワイトで、ダークブラウンの破線が垂直に走っている
- 線を覆うようにダークブランの大きな斑紋がある
Chromodoris balatの名前は、シミやマークを指すタガログ語に由来します。 外部の形態には、背中全体に大きな斑点があるため、その名前でそれを暗示する必要がありました。 タガログ語のbalatという単語には、あざに関連する否定的な意味合いも含まれており、不運または不幸を意味します。
→クロモドーリス・バラット Chromodoris balat | 世界のウミウシ
Chromodoris baqe sp. nov.
紅海のウミウシなので世界のウミウシに写真がありませんが、シロウミウシのそっくりさんです。写真お持ちの方投稿よろしくお願いします。
全体が黒い斑点に覆われていて牛に似ていることから、アラビア語で「斑点」を意味するクロモドリス・バケと名付けられました。
Chromodoris kalawakan sp. nov.
この種の学名から論文のタイトルを作ったのかな?
タガログ語で銀河を意味する言葉に因んでクロモドリス・カラワカンと名付けられた。白い点の一部を結ぶ線は、まるで天文学者が星と星の間に星座の模様を描いているかのように見える。
本種はロンブロンで撮れずに悔しかった種なのでリベンジに行きたいです。。
→クロモドーリス・カラワカン Chromodoris kalawakan | 世界のウミウシ
Chromodoris quagga sp. nov.
- 体色は淡褐色で、背中には長い黒い筋がある。
- 外縁は明るい黄色で、縞模様の間に黒い斑点がある。
- 二次鰓は橙色で、底部の周囲には不透明な白色の帯がある
学名はシマウマ(Equus quagga)に由来しています。このウミウシの縞模様から、シマウマの縞模様を連想しました。
→ クロモドーリス・クアッガ Chromodoris quagga | 世界のウミウシ
参考文献
Bonomo L.J. & Gosliner T.M. (2020). Adding stars to the Chromodoris (Nudibranchia, Chromodorididae) galaxy with the description of four new species. Zootaxa. 4819(3): 401-435.
追記
本論文内で言及されていた、Tibiriçá et al. (2020) にて、Nudibranch & Sea Slug Identification – Indo-pacific 2nd の Chromodoris sp. 2 が Chromodoris celinae
Chromodoris sp. 5 が Chromodoris helium と記載されていました。
どちらもモザンビーク・南アフリカのウミウシなので日本とは無関係ではありますが、コールマンウミウシ、クロスジウミウシにそっくり・・・。日本のウミウシを誰か調べてくれませんかね?