ウミウシの分類について新しい論文が2017年に出されました
2005年に出された論文の続きとなるものなのでこれを採用し、世界のウミウシの分類を更新しています
ウミウシ新情報
シロハナガサウミウシとユビノウハナガサウミウシ
しばしば同種とされてはまた別種とされて呼称が混乱し続けているシロハナガサウミウシとユビノウハナガサウミウシ
2017年に出た論文で新展開がありましたので紹介します
カノコキセワタガイ科に変更があり、複数の属が増えました
新年明けましておめでとうございます
今年もウミウシ情報満載でお送り出来るようがんばりますのでよろしくお願いいたします
新年一発目はカノコキセワタガイ科の変更がありましたのでお知らせします
参考文献:
Andrea Zamora-Silva and Manuel António E. Malaquias Molecular phylogeny of the Aglajidae head-shield sea slugs (Heterobranchia: Cephalaspidea): new evolutionary lineages revealed and proposal of a new classification
Zoological Journal of the Linnean Society, 2017, XX, 1-51 available online at https://academic.oup.com/zoolinnean/advance-article-abstract/doi/10.1093/zoolinnean/zlx064/4584517
サキシマミノウミウシの分類に変更がありました
去年、今年と大きな変更がありましたが、更に変更がありました。
今回は、サキシマミノウミウシ上科 内での変更でわかりやすくなる変更かと思います
再び、ミノウミウシの分類に大きな変更がありました
ミノウミウシの分類に大きな変更がありましたという記事を書きましたがあれから1年再び大きな変更がありました。
参考文系:Korshunova, T.; Martynov, A.; Picton, B. (2017). Ontogeny as an important part of integrative taxonomy in tergipedid aeolidaceans (Gastropoda: Nudibranchia) with a description of a new genus and species from the Barents Sea. Zootaxa. 4324(1): 1.
タテジマウミウシの仲間についた新規学名
On the genusArmina(Gastropoda: Heterobranchia: Nudibranchia) in Thailand | SpringerLinkという論文で、タテジマウミウシ属のウミウシ2種に新規学名が付いたので紹介します
ですがが、[EUR 37.75]なので中身読めておりません、Abstractのみでの紹介なので詳細は不明です(^_^;)
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ウミコチョウの仲間についた新規学名
フィリピンやインドネシアで見られるウミコチョウの仲間に学名がついたので紹介します
新しく和名の付いたウミウシたち 2017
「奄美大島北部海域における後鰓類相の調査報告」
という論文が公開されました。
これにより、多くのウミウシに和名が与えられました。
世界のウミウシで登録されているものについては既に変更済みですが、わかりやすいようにこちらでも紹介します。
ミノウミウシの分類に大きな変更がありました
WoRMS でヒダミノウミウシ上科 Fionoidea に動きがありました。
1. ミュヤ・ロンギコルニスの科が変更に
ミュヤ・ロンギコルニス Myja longicornis の所属する科が所属科不明からヒダミノウミウシ科に変更されました。
WoRMS – World Register of Marine Species – Myja Bergh, 1896
ただし、所属科不明(taxon inquirendum)である状況は変わらないようです。
2. 複数の科が廃止
ホリミノウミウシ科 Family Eubranchidae
オショロミノウミウシ科 Family Tergipedidae
が廃止され
ヒダミノウミウシ科の下に属が移されました。
主なものは以下になります。
– オショロミノウミウシ (Cuthona) 属
– ホリミノウミウシ (Eubranchus) 属
– ヒダミノウミウシ (Fiona) 属
– Tenellia属
WoRMS – World Register of Marine Species – Fionidae Gray, 1857
3. イボヤギウミウシ属が廃止
イボヤギウミウシ (Phestilla) 属は Tenellia属に変更されました
イボヤギミノウミウシ Tenellia melanobrachia
テネッリア・ミノル Tenellia minor | 世界のウミウシ
ジボガミノウミウシ Tenellia lugubris | 世界のウミウシ
WoRMS – World Register of Marine Species – Phestilla Bergh, 1874
4. Tergiposacca属が新設
これまでテルギペス属の一種とされていた種に名前が付きました
テルギポサッカ・ロンギケラタ Tergiposacca longicerata Cella, Carmona, Ekimova, Chichvarkhin, Schepetov & Gosliner, 2016
5. オショロミノウミウシ属が変更される?
WoRMSには反映されていませんが、海外のサイトを見ているとオショロミノウミウシ属のウミウシの多くがTenellia属に移されるような動きが見えます。
今後の動向をみて変更をしていきたいと思います。
参考論文:A Radical Solution: The Phylogeny of the Nudibranch Family Fionidae
Notodoris属について
Aegires センヒメウミウシ属は Lovén により 1844年に設立されました。
それからおよそ30年後の1875年、Bergh により Notodoris が設立されました。