ウミウシと貝の境界に居る生物たち

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
ベニシボリ

以前は、コンシボリガイやベニシボリ、ミスガイなども頭楯目のウミウシとしてウミウシの図鑑に掲載されていました。

しかし、パリ自然史博物館の Bouchet と Rocroi らが 2005年に公表した Classification and Nomenclator of Gastropoda Families では、これらは異旋目(貝の仲間)として扱われることになりました。
この事は、研究者のみならず、ウミウシファンの皆さんも周知の事だと思います。

しかし、これらの動物を頭楯目からは独立させているものの、後鰓類(ウミウシの仲間)にとどめている研究者も居ます。
世界のウミウシも、皆様のリクエストが多かった事から、かつてウミウシとされてきたオオシイノミガイ上科やマメウラシマガイ上科の生物も異旋下綱という階級下で扱う事にしました。

世界のウミウシで異旋下綱を見る


貝なのか?

ウミウシなのか?

答えが出るまでにはまだしばらく時間がかかりそうですが、当の本人たちは人間たちの思惑とは無関係に今を生きています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。