このウミウシは今までニンジンヒカリウミウシだと思っていました。
それは、日本の図鑑しか見ていなかったからです。
でも、何だか、日本の図鑑に載っているニンジンヒカリウミウシとは特徴が合致しないなぁと思っていました。
世界のウミウシでニンジンヒカリウミウシを見る
このサイトを立ち上げるようになってから海外の図鑑にも積極的に目を通すようになりました。
すると、ゴスライナーの INDO-PACIFIC NUDIBRANCHS AND SEA SLUGS にこれと同じと思われるものが載っていました。
オレンジ色の体色や、 二次鰓 が三分岐することなど、この種の特徴と合致します。
世界のウミウシでは、これをプロカモペルス・ペコソとして扱います。
沖縄で潜っていると、年間に10種くらいは日本の図鑑に載っていない海外産のウミウシが現れることがあります。
日本の図鑑しか見ていないと、その種にどのくらいの近似種が居るのかが分かりませんし、狭い知識の範囲で、無理やり型に当てはめて同定してしまう可能性があります。
日本は周囲を海で囲まれています。その海は海外とつながっています。
将来的に環境の変化、物資の往来などの影響で、ウミウシの分布域が変わり、今まで見れなかったウミウシが見れるようになるかもしれません。
日本産のウミウシだけでなく、海外の種も全て知りたいというのが世界のウミウシのコンセプトになっています。